2017年01月05日
納骨のことまで考えて執り行いたい葬儀
最近は宗教的な儀礼を伴わないお葬式も増えてきています。普段の生活において宗教的なことをする人は少ないため、お葬式にあえて読経などを行ってもらう必要はないと考える人も多いそうです。そのため、お葬式においては、必ずしも僧侶にきてもらう必要はなくなってきました。しかし、葬儀が済んだのち、納骨のことまでを考慮に入れると、宗教的な儀礼が必要となる場合もあります。もちろん菩提寺があり、その檀家である場合には、そこの僧侶に読経などをお願いするというのが自然の流れだと言えるでしょう。
そうでない場合にも寺院の墓地や宗教、宗派を問う霊園への納骨を前提としている場合にも、宗教的な儀式を行っておく必要があるようです。かつて葬儀は仏様の弟子になる儀式であったため、その際に仏名を必要としました。これが現在の戒名の起源となっています。そのため、どこかの宗派によって納骨をする際には戒名が必要となります。昔から寺院は人が亡くなるということにかかわり、その中で人々にやすらぎをもたらしてきました。現代でも人知を超えた故人の旅立ちに関しては、宗教的な考え方に依存している人は少なくありません。
葬儀を、故人に感謝し別れを告げる場であると同時に、新たな日々をスタートさせる区切りとしてとらえるには、やはり僧侶の助けを借りるというのも選択肢のひとつです。宗教に関しては様々な考え方があるので、自分自身の考え方や意志をはっきりさせておくことが大切だと言えます。